五代目日記⇒ 2011年10月

2011年10月31日

 

 

本当は、毎日きもの姿を見つけて、写真を撮って、日記か、

Facebookかに、アップしようとおもっているのですが、

なかなか出来ずに今になっています。

 

Iphoneを新しいのに変えたので、パッと写真は撮れるのですが、急いで

着物を撮る!という場面は少なく、景色くらいですね。

(ちょっと残念です)

 

京都の堀川寺之内周辺はちょうど紅葉に入ろうとしている瀬戸際で、

角度や、時間によっては真っ黄色の時よりも綺麗な景色を見ることができます。

(その時は、新しいIphoneでも間に合わない一瞬だったりします。)

 

最高の時から撮り逃してしまった写真なのですが、それでも今の京都は、

繊細な紅葉開始中です。

 

IMG_0635.jpg

『堀川通り』

 

せっかくなので着物で外出。

という気候ですが、そうそう外へは出て行けないので、

社内で着姿を撮りました。

 

何度も出てきた帯ですが、合わせる着物や帯留めとで、イメージは変わります。

IMG_0630.jpg

『作楽×御召×純銀帯留め(千鳥)』

 

 

IMG_0632.jpg

 

以前のコーディネートと比べても随分イメージが変わって見えます。

 →http://www.kyo-tonami.com/godaime/2011/05/post-1431.html

 

メーカーなので、どこかで区切って、『これは新作』『これは旧作』というのがある、

かもしれませんが、大事に作ってきた帯なので、新しいコーディネートができた瞬間、

それが着姿全部で新作になった気持ちがします。

 

 

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2011年10月30日

自分用。

 

『自分で持ちたいな』という所から作ってみたバッグです。

 

IMG_0400.jpg

 

いつも何かと作っても、扱いが荒いのか、気に入ったらずっと同じ物を使っているせいか、

ちょっと判りませんが、自分の物は消耗が早いです。

 

やはり帯地は革よりはどうしても弱いので、『持たない』『持てない』『持たないように』、

かと言えばそうではなく、自分が製作に関わったものは持っていたいので、持っています。

 

とういうことで、男物のつもりで最初は作ってみました。

とうぜん、最初の一個は自分で使いたおす、つもりでしたが。。

 

使う前に自慢のつもりで、先日何人かの方に見せると、こういうモノが欲しかった!

と言われて、買われて行きました。

 

『こんな人に持ってもらいたい!』と狙って作ると、『もうちょっと大きく』とか、

『すっきり』や『中にもう少しポケットがほしい』と言われることも多いですが、

男性用、女性用関係なく、人がこう言っていたのではなくて、自分が持ちたいか、

という基準でもたまには良いのかもしれませんね。

 

帯はほぼ日常的に『自分が良い』と思っているものを作りますが、

小物になるとそうならない、自分も不思議なのですが・・・。

 

ただ、

暴走したときは、誰かに止めてもらえるようにもしておきますね・・・

 

 

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2011年10月29日

パレード

 

国民文化祭都大路オープニングパレードということで、

行って来ました(観客の方です。)。

 

沿道に3000人予定、ということで久々に賑わっていた

御池通周辺です。

 

着物で行ってきて下さい、という話だったので、周りも誘って、

無理やり来てもらった所もありましたが、天気も良くて、

とても良いパレードでした。

 

IMG_0564.jpg

結構たくさんの着物姿。

 

 

さてさて、今日の着物は・・・。

 

IMG_0541.jpg

 

御召の羽織、麹塵南蛮七宝御召の着物、南蛮七宝襦袢です。

久しぶりに、長距離の着物散歩でした。

 

 

 

 

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ということで、この帯です。

 

IMG_0517.jpg

総紗縫

 

織りは『総紗縫』と同じく『紗』、もじり織りです。

 

この紗、織りは同じでも総紗縫の親戚のようなもので、使う素材を変えて、

幅を九寸にした、要するに『なごや帯』です。

 

総紗縫が軽い、結びやすい、合わせ易いと言ってもらえるので、さらに、

と思い、なごや帯にしましたが、まだ今のところ、爆発的。

とは、なっていません。

 

個人的には、総紗縫を好きな方で、二本目に良いと思っているのですが、

まだまだ認知度が低いのかもしれませんね。

 

と、それはそうと、今日のメインはこちら。

 

IMG_0518.jpg

 

総紗縫の出来るまでを模型で伝えることのできる、メカです。

 

オモチャみたいなものですが、頭の中にシンプルな組織構造がわかるので、

とても重宝しています。

 

これをまだよく分かっていないスタッフの前で、

『あ〜やって、こうなって、ほら出来た。』

 

と手であやとりをするように見せますが、これを織物で、ビシッとやる・・・。

相当、たいへんなことは伝わったかな?と思っています。

 

これを細かく、柄を織り出しつつ、緯をいれて表情を豊かにさせていく、

恵まれた環境にいることを感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2011年10月27日

配色する時の様子。

 

下に帯の目出し(試験織り)が四枚あります。

IMG_0507.jpg

A-表

 

IMG_0509.jpg

A-裏

 

七宝に大小を付けて、その際が自然と横段に見えるようにした柄です。

 

そして、目出しにつき、上下で分けて配色をしていますので、

裏表の生地で4種類の表・色見本を取っています。

 

実際には、上の配色に近づけるためにも、目出しを取っていますが、

上の写真の段階まで来ると、すべて製品として、帯の柄とすることができます。

 

数日前にも、この配色で良いと思って、一度OKを出したのですが、

念のために、と僅かに青みの掛かったグレーを入れました。

 

IMG_0462.jpg

 

 

 

そうすると、こういう目出しが上がってきます。

 

IMG_0510.jpg

B-表

 

IMG_0511.jpg

B-裏

 

 

上の写真の配色はすべて製品として、OKを出したものなので、

一番新しく配色をしたものか、それとも前のものなのか。。

 

配色したものが全て問題ない、という時は、

配色がすべて問題だらけ、というより、(全部見せたいという気持ちから)

ある意味困ってしまいます。

(取らなきゃ良かった。という訳にもいきませんし。)

 

今日のは、すべて裏地の話ですが、紹巴織に関しては、いつもこのような葛藤で、

モノづくりをしています。

 

 

 

 

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2011年10月26日

防寒草履って・・・

 

IMG_2731.jpg

仙福屋の防寒草履

 

『防寒草履って、便利?いる?』

と今の時期をちょっと過ぎた頃から、よく聞かれる質問です。

 

去年のメモを見ていると、同じような内容で、4回もつづけて、

控えていたので、よく覚えています。

 

 

まず、この草履を作ったのは、いくつか理由があって、

まずは自分で履きたかった。というのがあります。

 

冬とは反対の夏では、夏物があって、

薄い地色の透け感満載の着姿に塵よけを着て歩く。

 

草履26-1.jpg

そして、足元には、パナマの草履。

 

では、冬は・・・

というと京都で着物を着て街中をしばらく歩いて家へ帰ってきて、

草履を脱いだ後、まずつま先が寒さで麻痺。。

それが仕方がないもの、と思っていましたら・・・、

ビニールカバーの防寒草履を見つけました。

 

と意外に認知度の低いです。現に製作している所も、草履と比べて、

極端に少ない・・・。

 

2つ目が、北海道へ行った時に、お客さんがご自分で履かれている

防寒草履を見て、『これスリッパに見えませんか?』と言われた。

 

そして3つ目は、水分に弱い帯を上手く加工して使うことができた。

 

ということがタイミング良く重なって、製作し始めました。

 

今では、パラパラと売れて、年間で締めて見ると、

『こんなに人気があるんだ。。』

という草履です。

 

 

 

真綿草履であれば、履いた瞬間違いが分かりますが、

この草履ばかりは、履いてみて寒い中歩いて歩いて、家へ帰って

草履を脱いだ後、実感できるものかもしれません。

 

雪が降り積もる地域以外でなかなか『必需品です!』とは、

断言できませんが、一度履いてみて、寒い中歩いてもらいたいな、

と思う草履です。

 

 

IMG_0486.jpg

 

新しいコーティング生地も作りましたが、職人さんが非常に少ないので、

草履として、いつ上がってくるか分かりませんが、楽しみです。

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2011年10月25日

 ×大島紬

 

久々に着物の紹介です。

製作にかる〜く一年以上掛かり、奄美からも何度も来てもらって、

打合せをくり返しくり返し、できたものです。

 

作るとっかかりは、うちのスタッフから、

『この柄、大島にしたいんですが、どう思います?』

からです。

 

R0010273.jpg

 

着姿を作る上で、帯メーカーといっても、最近では着物も大いに

必要です。そうして、今まで殆ど無かった着物産地のお付き合いも、

最近では、様々な方とお付き合いさせてもらっていて、

その中でも奄美=大島紬は、かなりの割合を占めています。

 

と前提があっても、大島紬を帯の柄で作ろうとするところは、

いろんな意味で、なかなか大変です。

他でも、例はあまり無いと思います(産地に聞いても、そうでした。)。

 

モノづくりの手法や考え方も違い、『じゃあ』、と始めてからも、

そんなすぐにイメージをお互い、共有できるわけでもなくて、

意思疎通のレベルでの、下準備は相当時間が掛かったと思います。

 

本当の最初の最初の段階でしか、自分自身は加わっていませんが、

それでも自分の柄が大島になっているのは、ちょっと面白いです。

 

ああIMG_0472.jpg

 

モノ自体は白大島で、色をさしたもので、着物の形にしてみると、

とても優しい着物に上がっています。帯と着物を同柄でコーディネート

ということはないにしても、同じ柄なので、二つを見ていると、

ほわ〜っと似た空気が流れてくるのは、とても新鮮です。

 

ちょっと自分でも作ってみようかな。

と思ったのは、やっぱりあの柄でした。。

 

 

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2011年10月24日

跳ね返りペイズリー。

先日の続き・・・。

 

地紋が上手く行くかは、短い裂(目出しといいます)で見ても、

まず流れがわからないので(後の大部分は想像になるので)、

まずは一本の長さで職人さんに織ってもらいました。

 

通常、ここから軽い気持ちで進めてしまうと、大体が紋グセといって、

字の通り紋のクセ(経にキズっぽいモノが見えたりします。)問題が出てきて

『あぁ〜』という自体になることも多いです。

 

IMG_0459.jpg

作楽:ペイズリー(大)』

 

ただ、この帯はどうしても早く、イメージが新鮮なうちに見たかったので、

じつは、『地紋』で紹介した時には、見切り発車で織ってもらっていました。

そのため、週明け早々の今日、早速見ることができました。

(ほんとうに無理を言ってすみません〜。)

 

結果は、◎。

予想以上にきれいな陰影も出て、地に大小の表情も付いて、

満足できる『地紋』の出来だと思います。

 

後はこれが正真正銘の一本目なので、端から端まで、細部からと、遠くから見て、

紋の修正や色(というよりイメージ)を近づけていきます。

 

 

とその前に、もっと大きな所の確認で。。

 

じつは(今日2回目)、お太鼓の位置はイメージのみで進めてしまったので、

一本織り上がった、今、チェック中です。

あまり見切り発車しないので、周りはちょっとドキドキだと思います。

 

写真は、判りにくいですが良く見てもらうと、お太鼓の形を2つ作って

(下は特に見づらいですね)、着姿を想像して、どちらにするか検討している所です。

 

これまた結果は◎

 

 

さらに、これまたちょっとしたコトなのですが、

帯端のキワ部分を一本すーっと柄を抜いています。

 

IMG_0461.jpg

(地紋すら入らない真無地にしています。)

 

これは、動きのあるペイズリーの居場所をさらに狭くして、

もっと元気よくさせてみよう、という試みです。

 

以前は、静かな柄でやってみて、さらに凛とした空気が出せましたが、

今回の場合はそれとは真逆です。

 

端を抜いたバランス上、ペイズリー本体柄の上げ方をボカシを入れたり、

消したり、大きさ、スペースも動かしましたので、ペイズリー自体の

居場所は狭くならず、活動スペースのみが狭くできた、と思っています。

 

そのお陰か、ペイズリーが元気よく端から端、

縦に行っては返って跳ね返って、動きと流れのある帯になった。

と自分では思っていますので、後は着物と合わせて、小物も入れて、

見るのが、とても楽しみな帯です。

 

なので、◎。

 

後は裏地の配色をしていますが、こちらは反対に止まった柄。

を予定していて、両面で表は、活動的、裏は静止。

 

早く上がってこないかな?

 

 

 

 

 

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2011年10月22日

乱菊に帯留めも乱菊。

 

IMG_0452.jpg

 

こんな帯留めが上がって来ました。

吹き出しのような、花火のような、なんとも言えない形ですが、

モチーフは、漢錦の帯です。

 

IMG_0447.jpg

漢錦;乱菊』

 

この帯は、美しいキモノで紹介していたり、

他の雑誌でも取り上げられていたり、と何かと注目を浴びていて、

皆さんからの人気もあるという、帯の中でとても幸せな一本です。

 

通常、帯留めをコーディネートとなると、

着姿のポイントになったり、帯に柄を足したり、となります。

 

今回は、それとはちょっと意味合いを変えて、帯留めに空間を作ってもらいました。

こんな風にです。

 

IMG_0446.jpg

 

同じ乱菊で色目も同じで、一見合わせると、あまり意味のなさそうなコーディネート

見えますが、上に乗せてみると、帯留めの黒部分で隙間ができて、

少し面白い、少し変わった雰囲気を作れたような気がします。

 

もちろん、色々な帯に合わせてもらえれば、いいのですが、

個人的には、この親菊、小菊みたいな関係は、いつか結んでもらいたいなぁ、

と勝手に思ってしまっています。

 

通す三分紐によっても、大きくイメージが変わりそうですし

(もしかして着物以上に)、この帯が好きな人、こんな感じの帯を結ばれている方は、

試す価値ありかも、です。。

 

 

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2011年10月21日

新しい地紋。

 

『新しい地紋』と書くと、新しく見えます(当たり前ですね)が

実はあまり目立たないモノづくりの一つです。

 

簡単に言うと、字のごとく『地』の『紋』なので、

帯の柄の中で一番広い部分(底)の『紋』=『柄』の柄作りです。

 

問題は、目立たないが帯全体に影響するということです。

たとえば、『この柄なんでもないけど、良い感じ』という場合、

この地紋が影響していることも多いです。

 

地紋を新しく作ると、織組織や素材によっても、風合いが変わったり、

織っている糸の発色が変わったりと、目立たない割に、

なかなかのクセモノです。

 

しかも、帯全体に占める割合は普通、一番広い。

そんな『地紋』ですが、モノづくりする上での心構えは、無地を作る。

そういう気持ちです。

 

無地なので、これも矛盾のような表現ですが、実際の織物は経糸と横糸、

なので、それの組み合わせによって、いかようにもなっていきます。

 

今日はその地紋作りで製作していたものが、一つ完成しました。

 

通常、地紋は無地だけで織って、『これ良い』とか『いまいち』とかする、

のではなくて、柄の中で判断します。

 

今日上がってきたのは、こういう新柄。

配色はまだもう少し詰めますが、ほぼ決まりのが、中に入っています。

 

IMG_0423.jpg

『作楽:ペイズリー(大)』

 

地の部分が織る地色や横糸によって、浮き沈みが見えると思います。

この辺りを操作していくのが、紋づくりで自分たちが考えるところです。

 

この柄の場合、ある柄を一度紋で作っておいて、上から横糸でつぶして、

柔らかさを出しています。


目指しているのは、織でも染でもない、『織り?染め?』。

と言われるくらい、どっちつかずなところです。

できれば、『織っているとは思えませんね』と言われるくらいは、

ちょっとイヤで、それすら意識させない所が、この地紋や今から作る地紋には、

居心地が良いところだと思っています。

 

そんなことで、『地紋』にも少しだけ注目してもらえると、

また一つ、帯を見る際に、楽しみが増えると思いますよ。

 

 

 

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2011年10月20日

帯をキャンバスに

 

出来ることは(楽しいことは)何でも試してみる。

ということで、毎日いろいろ試作を作っています。

 

以前もほんの僅かの数量を作って、1柄は上手くは行きましたが、

その後の継続が難しかったモノです。

その大きな理由は織と後の染めとのバランスの取り方です。

正直、両方うまく立てるのが大変で、織屋としては、

どうしても織りが6〜7割を占めて欲しいと思うので、

余計に完成まで行きません。

 

今回は、染めが7割。

バランスからすると良くないですが、思い切りすぎて、気持よく

みんなで『お〜』と声を上げたものです。

 

まあ、今までの総紗縫の中には無かった。

で、一致しています。

 

IMG_0385.jpg

総紗縫×臈纈染め』

 

このままでもこの帯は面白いので、好きな方には気に入ってもらえる

かもしれませんね。

 

ただ、ここはこれで置いておいて、『バランスを』という当初の目的ならば

もう少し織の柄を強くするか、もう少し染を弱くするかです。

 

個人的には、ガツガツと当たったモノが好きなので、コーディネートし易い

ものは、置いておいて(誰かに任せて)、強く・個性的なものを考えたい

と思っています。

 

意外に当たって、差し引き〇みたいな帯が上がったら、それはそれで。

 

今日は帯にお絵かきをしたような、

ちょっと不思議な帯を紹介してみました。

 

 

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2011年10月19日

連ねてピンク。

 

以前、配色にピンクを使う、ということで、2柄紹介しましたが、

一部(蛍部分)のイメージを膨らませての配色です。

 

帯の配色方法は様々あると思いますが、普通一部の色(それが僅かでも)を、

変更すると全体バランスが崩れてしますので、通常は『ちょっとここだけ』という

ことはしないもんです。

 

今回も結果的にはそれと同じで、

帯は濃い地で、初めは青→ピンクを差すだけというイメージで配色変更しましたが、

織り上がってみると、予想より全然色が出ない(きたない・・・)という状況でした。

 

さらに地色を薄くして(今までの流れの地色)織ってみたものの、あまり変わらず、

最終は紋を修正して、過保護なほど細かく縁くくりをして、ピンクがピンクのまま、

出るようにしました。

 

結果的に、配色のルール通りです。

 

元々の帯が、自分のイメージ(濃い地)から始まったので、仕方が無い所ですが、

最初のイメージからゴロッと変えるためには、全く最初からするよりも、

大変なことも多いです。

 

ということが、痛いほど分かったモノづくりでした。

 

IMG_6388.jpg

 

イイと思うものが上がってきたのが、とても救いです。

 

 

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2011年10月18日

秋色。

着物の上に帯を載せて、コーディネートしていると、

着物地色にある帯の中の色が浮いてきます。

 

IMG_0320.jpg

 

それと同じように、周りが秋らしくなってきて、

いい色だなぁと思う『柿』なんかがテーブルの上に載っていると、

柿色だけが目に入ってくるようになります。

 

たとえば、今日はこんな着姿が・・・

 

IMG_0342.jpg

木花

 

唐草の先っぽの柿色に目が行くので、どうしても全体のイメージも

秋っぽく見えてきます。

 

お腹部分の帯留めにも、『ト音記号』

 

IMG_0344.jpg

 

芸術の秋っぽく見えてしまいます。

 

柿色はあるようで、なかなか使い所の考える色目です。

 

 

 

 

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今から、10年ほど前に行った(この時も仕事でした。)プラハが頭の中に

残っていて、製作した帯です。

 

と書くと、

その時好きになったように見えますが、実際は学生の時から、どうしても

行きたい街の一つでした(映画も好きですし、街の空気を感じたい所)。

その時に見たモノもいつか帯にしたいなぁ、と思っていました。

 

今回は、たまたまその時の資料を見直す機会があり、また織物的に面白い上げ方と

とても相性が良さそうでしたので、見本裂を取って、そのまま作ってしまいました。

 

IMGP6236.jpg

『作楽:天文時計

 

柄は、プラハの旧市庁舎にある天文時計で、全体はその時の写真ですが、

他はイメージで、特に色目などは、その時の空気感みたいなもので配色しました。

本当に、意外なほど、さっとさっと配色できてしまいました。

 

くすんで色目を落としたものが残っていましたが(夜にも見たのかなぁ?)、

実際はもっと多色使いで、自分的には単純に対比するだけでも、とても面白いです。

 

IMGP6241.jpg

 

このブルーの部分は、夜見た月が天文時計に映り込んでいます。

(月は青くはないのですが、頭には、こう残ってしまっています。)

 

実物の写真は、昼に撮ったものなので、昼にも行っているはずなのですが、

記憶に残っているのは、夜らしいものです。

 

10年経って、色は削れていって、残ったモノは芯の部分だとは思うのですが、

こういうモノづくりもなかなか面白いもんですね。

 

 

 

 

 

 

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2011年10月14日

職人さんのところへ。

 

一日で東京→大阪と職人さんのところへ行って来ました。

年に何度かオジャマして、草履作りを横で見せてもらっています。

 

写真 11-10-13 17 15 42.jpg

 

今回は、お客さんに『この技』を伝えようと、写真を撮らせてもらって、

資料を作ったりしていて、最近ではipadを使ってなど、さらに分り易く、

と思っています(操作を説明するのも大変で、運用はもうちょっと先です。)。

 

写真 11-10-13 17 11 49.jpg

 

モノづくりの『熱』というのは、現地に行って、直に職人さんの話を

しながら、というのが一番なのですが、何もしないよりマシ、

するなら、できる限りと思い、力を入れています。

 

その現場はそこら中企業秘密だらけで、『写真を撮って、うんぬん』

というのは、職人にとって本当に好まない所です。

帯の場合も全く同じなので、とてもよく分かります。

 

写真 11-10-13 17 03 44.jpg

 

ただ、『まだこうやって草履を作っている技もあるんだ。』

『こんな草履を履けば、履きやすいし、どこに行っても誇らしげ』

というのを伝えたい、という私たちの気持ちも汲んでもらい、

許可を頂いてます。

 

実際は、作業工程を写真撮っても同じレベルのものは、

『絶対に作れない』

『作れるものなら作ってみろ』

という自負が伝わってくるので、

その辺りの『自分たちのモノづくりへの自信』も見ていて気持ちがいいです。

(口には一切出さはりませんが・・・。)

 

 

普段、出来上がりの製品の写真を見ただけ、実物を見ても見慣れていないと、

一目で、『これは他とは違うモノ』という判断は大変難しいです。

まだ帯は柄や配色で、分かる場合もありますが、草履などの小物は

(色々ありますが)形は基本的には似ていて、余計に難しいです。

 

そうすると、皆さんへ紹介するときには、(特に実際に履いてもらえない

ネットや雑誌の場合)出来上がりの形を見せるよりも、草履を購入して、

履いてもらった場合、『どれほど履きやすいか』というのが伝わる、

モノづくりの姿勢が伝わるように、気をつけていきたいと思います。

 

なかなか今までは出来ていなくて、反省する所です。

この辺り、少しずつでも前に進むように改善していきたいと思いますので、

よろしくお願いします(帯も社内では少しずつですが変わってきています)。

 

やはり本物を作る人が残って欲しいし、そうあるべきだと思いますので。

 

 

 

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2011年10月11日

増える渦。

 

IMG_6381.jpg

作楽

 

この作楽の渦柄は何色目か・・・?

というくらい、今まで様々な配色を作ってきました。

 

シンプルな柄は、配色次第でイメージも空気も変わるいい例で、

今後もこのまま、時々新しい配色を織ってみたいです。

 

この調子で織っていって、様々な配色が出てくるとすると・・・

おそらく、同じ柄でも同じ色目は、そんなに織ることは無いですので、

(おそらく一本ってことは無いですが・・・)、レアな渦が出てきそうです。

渦好きの方は、ぜひお早めに(笑)

 

さて、この数日は会社休みで、時間もすこしありましたので、

普段会えない人やなかなか行けない・行かない場所(近所です。)へ行ったり、

じっくりと読書に時間を取るなど、久々にスイッチを切っていました。

 

いつもは、『これ帯になるかなぁ』『この色目はどうだろ?』という感覚が

ついて回ったので、それはそれで楽しいですが、一旦切り替えです。

 

今日は、夕方まで時間を取って、資料整理をして、図案を引っ張り出すなど、

備えることをしていきたいと思っています。

 

 

 

 

それと・・・、メルマガに載せていた真綿草履の件ですが、

反響がとてもありました。

ありがとうございます。

(問い合わせを頂いた方の分は、きっちりと確保してありますので。)

 

先ほど、職人さんに伝えると、とても喜ばれていました。

S、Lは僅かにありますので、もしまだメルマガ見られていない方は

是非読んでみてください。

 →問い合わせ先です。

 

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2011年10月 6日

追悼。。

 

imac

macbook pro

iphone

ipad1,2

apple tv

 

などなど、今まわりにあるもの、appleだらけです。

 

 

IMG_6362.jpg

 

今日は、新しくできた新作の超極薄の草履(帆布ジュエル)見ているだけで、

思わず、携帯のつもりで『草履も薄くなったなぁ』と感心してしまいました。

(※草履は薄い方がいいわけでは、ありませんので・・・)

 

ちょっとショックでボケているかもしれませんね。。

 

明日から、仕切り直しです。

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2011年10月 4日

水仙とてんとう虫。

 

いつものように帯留めを作ってもらいました。

一つは、イメージを伝えて。

 

IMGP6264.jpg

『作楽:水仙×水仙カット硝子』

 

 

通常のモレッティ・ノーススターのものと比べて、

何倍もの手間と時間が掛っている帯留めです。

 

その分、難しいなぁと言われていたイメージ、

『水仙を水の中に沈めて、ずっと色が褪せないように。。』

が表現できた帯留めです。

 

 

もう一つは、自分と縁のあるモノです。

 

IMGP6266.jpg

『胡蝶蘭とてんとう虫の帯×てんとう虫帯留め』

 

こちらは、以前から織っている帯の中にもいて、なぜか強い印象の残っています。

他にも、もう幾つかの理由で縁のある生き物です。

 

両方の帯とも、柄の中にあるものをピックアップしただけ、とも言えますが、

着姿のポイントになって、周りを楽しい気持ちにできそうですね。

 

 

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2011年10月 3日

整頓。

 

秋っぽくなった京都で、屋上へ上がってホッと一息入れてきました。

 

IMG_6338.jpg

 

西陣地区からなので、建物が低く、秋空のため余分に広く見えます。

この空を見ていたら、柄が出来ました・・・。

と書きたいところですが、今日のところは進展なく、スッキリして、

メルマガを書き終えました。

 

 

今月は、懐かしいシリーズ。

このシリーズ、発表から五年少々、作り出してから6年と経ちますが、

まだまだ、新柄や発想を変えてモノづくりしています。

 

もう五年も経つのか・・・。

と、ちょっと引いてしまいましたが、その間作った柄・組織、

参照にした資料などを引っ張り出してくると、一緒になって、その時の

心境が伺えるものが沢山出てきました。

 

何十年も前の写真アルバムを見ているような気分を味わえますし、

心の部分なので、もしかしそれ以上に濃い、懐かしさを感じます。

 

なんやかんや言っても、モノづくりは様々な角度はあっても、

自分が映し出されますね。

 

 

 

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2011年10月 1日

生地として・・・。

 

写真 11-09-27 16 13 28.jpg

作楽の財布』

 

モノづくり方向性としては、正しいか正しくないか、

それは今のところ分かりませんが、帯の意匠や色目を見てもらいたい、

身近に持っていたい、という動機から趣味的に製作しています。

 

このモノづくりが将来どこに着地するか、まだ不明ですが、

うちのスタッフや身近な方たちには、とても好評です。

 

まず、帯の素材である絹は、発色面や風合いは面から見ると、

とても素晴らしい性質を持っています。

ですので、その風合い合いを生かすため、

①最初はそのまま帯地を使い、縫製したという、分かりやすいものでした。

ただ使い方が、ほとんどカバンの中だと問題はありませんが、

ズボンのポケットにというと、どうしても生地という面からは

汚れとスレという問題は生じます。(どんな生地も同じですが・・・)

ただ、使い方によって、絹の風合いはとても魅力現在でも、

帯地そのまま、というものも製作しています。

 

 

その次が、②生地の上から特殊な加工して、スレに強くしました。

帯地に樹脂加工という加工=帯地を固くするというものがあります。

それともまた違う加工ではあるのですが、結ぶ帯には風合いが変わったりと

と、あまり好きではないので、抵抗がありました。

 

内容は、生地目を埋めるというもので、風合いは多少損なわれますが、

それでも絹らしさは残ります。

普通に使うのには、全く問題ない強度です(織りによってはバッグ等に)。

 

 

そして今回の写真の加工③上から特殊なフィルム上のモノをかける。

というものです。

 

風合いは完全に別物になりますが、上のスレや汚れからは完全に

帯地を守ることができます。

 

実験段階も終わって、今は少しずつ皆さんに紹介をしている所です。

 

帯地は帯で使うのが、もちろん『普通』なのだとは思いますが、

ここから来る発想面は、モノづくりとしてはいい刺激になります。

 

 

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