五代目日記⇒ 2010年10月

2010年10月31日

モノづくり 仙台で。

東京から移動して、昨日から仙台にいます 仙台は、通過することが多く、 一泊ですが楽しんでいます。

京都から出張行くときは、そうなんですが、
(特に初めての場所では、)周りをグルッと見回して、
人の話をじっと聞いて、そこの空気を自分の中へ蓄えてます。

京都へ帰った時に、それをモノづくりと、合体させると、
満足できる面白いモノを作れることが多いです。

もう少ししたら、京都へ戻りますので、
とてもワクワクしています。


先日、こんなことを聞かれました。
『帯を作る時って、どうするんですか?
ネタ探し、マーケティングとか行ないますか?』


モノづくりは個人でするので、会社は別としてですが、
基本的にしていません。

甘いと言われるかもしれませんが、
この帯は、若向きへ向けて・・・、云々、というように、
ターゲットを絞ったモノづくりというのは、とても苦手です。

それよりも
突然会った人を思い浮かべながらのモノづくりや、
こうしたら、驚いてもらえそう、喜んでもらえそう、
ということを自分の作りたいモノと交ぜながら、
モノづくりしていってます。

コーディネートでも似てて、何かを目指したものでなくて
(確率は低くても)、偶然の思いがけないコーディネート
など、そういうものが大好きです。

最近密かな人気があるこういう帯も、
人の意見、好み、今までの流れを気にしていたら、
多分できなかったと思います。
写真.jpg

『沢山売る』という観点から考えると、
上のような話は受け入れられず
また違った意見もあるとは、思いますが・・・

モノづくりは人それぞれということで・・・


今日は、出張に出て東京にいます。
もうちょっとしたら、このまま北上して仙台へ行く予定です。

そんな東京では、こんな格好です。
なんばんしっぽう.jpg

(羽織は、濃い茶色に立涌 × 着物は赤系の強い茶の南蛮七宝御召し)

しばらく、暑かった事もあって、羽織は忘れ去られて
いましたが、久々に千鳥の羽織紐と一緒に登場です。

今日のコーディネートはいかがでしょう?

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うちのモノづくりを初めての方に、一から話をして、 『一生懸命モノづくりしているんだなぁ』 と思ってもらえることはあっても、他と比較して、 圧倒的に、『これは・・・!』と思っていただくためには なかなか難しいことです。

良くうちの帯をご存知の方(ファンの方や呉服屋さん等)は、
いつも色目を褒めて頂けます。

ただし、褒め方はだいたいこんな感じです・・・
『となみさんの帯は、なんとも言えへん、この色目が良いよ?。』
と言われたり、『差し色に色気があるよなぁ』と
言って頂けることが多いので、これまた、うちの帯を初めての方に
伝えには、余計に難しいです。

じっくりお付き合い頂くとしても、まず取っ掛かりとして、
『ほ?すごいなぁ』と思っていただくことも大事なので、
こんな紋図を見ていただくことがあります。

機屋にとって、宝物中の宝物ですので、皆さん全員に、
という訳ではなく、ほんの僅か方ですが、見ていただいています。

こんな感じのものです。
IMG_2915.jpg

これは熊野古道を帯にしたもので、先程修復が終わりました。

この他にもこの紋図と同等かそれ以上のモノとして、京百景や
千福等があり、となみ織物のモノづくりへの考え方が分かるものが
あります。

今まで、あまりこの辺りの帯を紹介することも少なかったので、
またスペシャルの帯に対して、興味を持たれている方もおられると
思いますので、紹介したいと思います。

たまたま、今日は修復の現場を通りかかったので、この紋図の
話になりました。。

明日からは、また京都を離れて、出張へ行ってきます!

ずっと考えて作りたかった帯を作りました。 何度か挑戦していて、あまり納得がいかないことが多く、 今回で、◎です。

この柄を裏にした帯は、こんな感じになりました。
表との柄合わせも、お互いいい感じだと思います。

IMGP3822.jpg
木花より』

紹巴織で織って、表も細部に拘りましたが、
裏もそれに負けずに、色々としています。

IMGP3822.JPG

例えば、欠けた星や、色の入っていない、光っていない星
入れてみたり、かなりのバリエーションを加えてみました。

単純なようでいて、単純じゃない。
モノづくりをしていて、自己満足かもしれませんが、
この辺りは自分では気に入っています。

配色には、紹巴らしく、微妙なところを表現しています。

表の配色のイメージは、花と唐草の横段なので、華やかに
してもいいのですが、そうではなくて、満開でもなく、枯れた
わけでもなく、小さな花が精一杯(『せーいっぱい』のイメージ)
咲いた色の感じ。という色です。

言い表すのも難しいのですが、『木花(このはな)』という名前
らしいのではないかな?と思っています。

まだ、裏と表を縫い合わせていないので、仕上がってから、
裏向けたり、表向けたり、として、出来上がりを見るのが、
今からとても楽しみになっています。

2010年10月23日

続・月のしっぽ

前回、ちょっと困っていた?月のしっぽ。 →http://senpukuya5.seesaa.net/article/165465447.html

このようになりました。
IMGP3809.jpg

裏地はまだ配色合わせ中なので、あとちょっとで、
袋帯となったところを紹介できると思います。。

前回から、ほんの少し設計を変えて、ちょっと柔らかくなった
と思います。

もう一つは、地の色をがらっと変えました。
頭に浮かんだイメージがモノクロだったので、
今回の配色はどんなものでも入りそうだったので、
パチッとハマるまで、反対に苦労しました。

IMG_2721.jpg
(前回とは全然異なりました)

最終の帯のイメージはこんな感じです。

空から落ちてくる星を月が受け止めようとしている。
太陽はそれを助けようとしていても、
手伝うかジャマをしているのか、
微妙な存在で浮かんでいる。。


せっかく星を受け止めても滑り落ちないように
留めておきやすくするために、
しっぽにとても気がいっていました。

もうまもなく完成しますので、
月の雰囲気が帯にして、どう感じるか、
とても楽しみです。

新しく作った御召があります。 御召とは・・・  →御召に関連記事へ

私も好きな着物の一つです。


折角上がってきたので、まずすることと言えば・・・
やはり・・・

帯を合わせて、コーディネート。
手元にあった3本の帯を使いました。

全然考えて、合わせたわけではありませんが、
上手く違った種類のコーディネートになったと思います。

こんな感じです。
IMGP3780.jpg
(麹塵染×御召)

IMGP3791.jpg
(秘錦×御召)

IMGP3792.jpg
(錦×御召)

シンプルな地紋ですので、幅広い層に受け入れられる、
そんな着物になっていきそうです。

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2010年10月20日

自分の結果発表。

 
いつもよりも少しフォーマル寄りの帯を作って、紹介しました。  
 
 
その帯のコーディネートを早速見る機会がありました。
 
こんな感じです。
 
 
IMGP3756.jpg
 
nord:星の花』

この帯は、フォーマルの着物にコーディネートするのは、
とてもイメージし易いので、そこは敢えて、
手引き縞の洒落感の強い着物に合わせてみました。
 
もちろん、コーディネートのことなので、これが模範解答とはなりませんが、
この方は、沢山の視線を感じられたようです。
(もちろん、いい意味で!)
 
 
このように、製作した帯を着物を合わせて、
帯締、帯揚げなどの小物を入れて、全体を見ることは、
その帯の結果発表のように思えます。
 
 
まず、自分の製作した帯を結ばれている、というと・・・。
第一関門は、『気に入ってもらったんだ・・・』
という変な安心感・満足感が出てきます。
 
その次は、コーディネート。
予想通りの合わせ方でも、もちろん嬉しいのですが、
自分の予想とは全く違った着こなし(写真のような)を見ると、
新たな発見をさせてもらえます。
 
 
毎日モノづくりをしていると、なかなか簡単にはできない、
自分のモノづくりの再点検をさせてもらっているような感じです。
 
 
IMGP3767.jpg
 
この着姿を見せて頂いて、とっても満足していますし、
皆さんからの色々な反応も知りたいです。
 
帯一本に対して、様々なコーデイネートをしたり、してもらったり、
すると、帯自体の中身は変わらなくても、
熟成され育っているような気がします。
 
そんな帯を作っていきたいですね。
 
 
 
 
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先日の『月のしっぽ』を含む、『月に降る星』が進み、 見本を確認して、完成!という段階まで来ました。

現在は、その目処が付いた帯を一旦、横へ置き、
今は同時に進めていた、もう一本の帯を詰め&製作に入っています。

IMG_2723.jpg

作楽』の中の新タイプ。

今回は、素材にボリュームのあるものを使っています。
社内でも織り始めたばかりの新シリーズですが、折角なので、
作楽では、発想を変えて、この素材を使おうとしています。

ただ、なかなか困難です。

今では織れるようになった、この生地自体も、最初は
なかなか満足するところまで到達できませんでした。

作りたいものを織れないから、この素材を使うために、大事な所を
妥協してしまうと、生地自体が、普通にありそうな帯になってしまいます。

『となみらしい帯地(かなり薄手)に、使えるように!』と、
今までとは違ったやり方で、工夫を色々としてみて、
やっと織り上げれるようになった、織り方(生地)です。

(ただ、この辺りはいつもの企業秘密話よりも、
さらにど真ん中なので、今回は割愛します。。)

この素材を使いたい『作楽』は、
ここから、さらにもう一つ変なことをしています。

もし上手く行って、表を織り、裏を織って、袋帯にすると、
面白いものが出来上がると思うのですが、
エラそうなことを言って出来ないのも困りすので、
今のところ、『現在・製作中』ということで・・・。

ですので、気合を入れようと、
上の写真のように帯の名前の部分を先に作ってみました。


帯作りというのは、
柄を、今まで織った織物(ベース)の上に乗せると、
形自体は『帯』になります。

ただし、その場合、目が出るほどのイイ柄を描いて、
製作してたとしても、借り物のような気がして、
『モノづくりしたぞ?』という気持ちに(何となく)なりにくいです。

いきなり新しいもの、全く違ったモノというものは、
なかなか製作できるものではない(狙っていますが・・・)ので、
ほんのちょっとでも、新しい趣向や考えを入れて、製作するようにします。


話が逸れたような所もありましたが、その途中は・・・
IMG_2724.jpg

ちょっと浮いた感じになります。

後は、
一本織って、仕立てて、
上手く行くことを祈るだけです。。

昨日宣言していた通り、今日は小物です。

たまに、なぜ小物の作っているのですか?
と聞かれることがあります。

聞かれ方やタイミングにもよりますが、
基本的には、『好きなので・・・』
と答えることが多いです。

どこかで書いていたような気もしますが、
帯や着物は形が決まった中で、あるいはなごや帯、半巾など
数種類の
形の中で、最大限自己表現するもので、
小物に関しては、外枠の形を作っていくもの。
と全く異なったモノづくりだと、
自分では思っています。

ですので、『こういうモノが作りたいよなぁ』
と小物のことを考えていても、
頭の使う部分が違うような気がして、
いい刺激になります。


それで、今回上がってきたのは、
バッグです。

IMGP3711.jpg
名前は、仙福屋の『仙』を取って、
今のところ、『仙トートと呼んでいます。


とにかく、バッグは草履とは比べ物にならないほど、
色んな意見を頂けます。

できるだけ取り入れて製作したものもありますが、
今回は思い切って、色々なものを捨てて、
シンプルに徹したものです。

A4サイズのものが入る。
軽い。
薄くてもバッグ自体で立つことができる。

IMGP3715.jpg
これだけに目を向けて作ったものです。


まだ、極一部の人だけに実物を見てもらいましたが、
シンプルで、荷物を沢山持つときにサブで使える。。
などなど、評判は上々です。

完成して、実物を初めて見たとき、
人に見せた時は、久々にドキドキしていました。

2010年10月14日

秋空から。

京都はここ何日かで、 やっと秋を感じれるようになりました。

空も雲も秋空。
IMG_2771.jpg

秋らしい京都にいて、配色をしていると
色もその方向に流れていっています。

今日は、その流れのまま。頭を切り替えず、
イメージをこぼさず、無駄なものは入れないで、
配色した帯を紹介ておきます。

たまに、歯止めがきかず、秋、秋、秋という
帯になったりもしますが。この帯は上手く行ったと思います。

IMG_2731.jpg

グリーンベースなので、新緑?と見えなくもないのですが、
緑にヒネた色を入れた緯で経をボカしましたので、
落ち着いた色目になっていると思います。

この柄一品で満足してはダメなのですが、
自分的には、満足した色目に上がりましたので、
皆さんに見てもらいたい、柄、色の一つです。


明日は、面白い小物が上がってきたので、
それを紹介する予定です。

昨日も『作楽』シリーズの話を書いていましたが、 製作を始めてから現在、6年目に突入ししてます。

最初から、テーマは自分の作りたいモノを作る、
ということで、進めていて、今でも全くその辺り、
変化はありません。

柄を一から作る時もありますし、今まで使ったことのない、
色の糸を持ってきて、ちょっと冷たい視線を感じることも
ありながらのモノづくりです。

ちなみに、記念すべき一番最初の柄は・・・
この『数珠』柄です。
IMGP3699.jpg
宗教色というよりは、人のつながりを珠で表したものです。


普通帯作りは、図案などの絵を見て、作るものですが、
この柄は、人を見て製作した帯です。

こんな人に似合う、ではなくて、その人を『感じ』を帯にした。
空気というか、勢いというか・・・、
やっぱりその人の『感じ』を元に作りました。

他にも、色から作ってみたり、
工程を反対に考えて作ってみたりと、
実験的なもので終わってしまったモノも、相当多いですが、
出来たものに作っている時の楽しさが伝わるようにと、
名前の通り『作るのを楽しんで』います。


今日、帯の一覧写真を見ていましたが、
『じゃ一体、今まで何柄製作したのか?』

となると、さっぱり覚えていません。

柄を見ると、『この柄作った時は・・・』
と、好きなものを作っているので、苦労談は出てきませんが、
こだわった所や、気づきにくい所、その時に感じていたことが
鮮明に出てきます。

また、作っていた時に『こういう感じで作っていく』
というようなメモも沢山あります。
ブログなどでも、バラバラにはなっていますが、
色んな所に散らばっています。

この辺りは少しまとめて、書き足せば、面白いモノが
できそうですし、自分のモノづくりの復習にもなって、
今後役に立ちそうです。

皆さんに見てもらえれば、モノづくりの過程も分かって、
モノづくりしたい!と思ってもらえるかもしれません。

とても時間は掛かりそうですが、『作楽』について、
ちょっと頑張って掘り下げていきたい思います。

乞うご期待です!

2010年10月12日

月のしっぽ

久々に休みだったので、 京都市内の北部を散歩していました。出張に行けばいったなり、 京都にいれば、西陣/室町付近。 昼間の京都というのは、すんでいてもなかなか味わえません。
ただ、たまに見る昼間の京都では、できるだけ めーいっぱいアンテナを張って色んなものを吸収してきました。
またおいおい、その辺りもモノへと反映されていきますので、 乞うご期待?。

と、会社に出てきて、上がってきた目出しがあります。

シリーズは『作楽』。

柄イメージとしては、『月に降る星』、若しくは
『星の降る月』です。

この2、3日の間、さてどっちにしようか?
どっちのイメージが正しいのかな?
と考えていました。

月を中心に考えたら、後者なんですが、
帯全体に星を散りばめようと思うと、前者も捨てがたい。

また、配色するときに、テーマらしきタイトルが付いていないと、
色もぶれてしまうので、まだ決めかねています。

IMG_2721.jpg

ほかにも、月の尖った部分(尻尾みたいなところ)が
微妙に気になったりと、ちょっと停滞中です。

この裏に『しまうま』を付けると、馬に月?
何か意味ありそうな…

シルクロード。。
夜の砂漠、辺り一面の星空の中、商人の一行…

でも、しまうまはおかしいなぁ。

と、今日の頭の中は、そこら中に馬と星と月が
飛び回っています。

休みすぎたのかもしれませんね?。


2010年10月 8日

期待の種まき。

帯を触ると、絹から色んな手触りが返ってきます。

Photo 10月 08, 3 05 33 午後.jpg

その手触りは、結び心地と多少比例はして、
全く同じではなくても、帯にとって結構大事な部分です。

今日は、ちょっと多めに時間を割いて、
それ作りをしていました。

一言で言ってしまうと、『風合い』なのですが、
一言で表すのが勿体ないほど、繊細で、
ちょっとしたことで、大きく変わってしまいます。

例えば、素材、縦糸の数、横糸の打ち込みなど。
他にも、変わっていく要素はたくさんあります。

その組み合わせを変えるだけで、ワクワクしますし、
想像つかないほど、色々なものができてしまいます。

風合いも柄と同じで、柔らかいとか、薄いとか、
しっとりとか、個人の好みもあるのですが、自分が作る時は、
かなり明確に『こんなものを作る』というのが決まっています。

配色では、たまたま偶然で色の重なり合いから、
想像以上の『配色』が出来ることもありますが、
風合いに関しては、まずないです。

ですので、色んな要素を考えながら、試作を作る、
後は繰り返す。そんな繰り返しです。

イメージとしては、
一回目:
自分の思っている所よりも少し大げさに(何パターンか)。

二回目;
上がってきたものを出来るだけ良いとこ取りをする。

三回目:
織上がりから、イメージと異なる所の削ぎ落とし。

と、こんな感じです。
それ以降は、振り子のように行ったり来たりして、

最後に、上手くいった所で、着地!


出来上がったモノが、今後の織物のベースとなるので、
時間や手間を掛けるのも大事ですが、
とにかく納得できるまで続ける、とても地道な作業です。

今回は3回目でした。
ほんの僅か、生地に厚みが欲しかったので、
糸の合わせ方を変えて、いきます。

次に着地したいのですが、どうなるでしょうね?

2010年10月 7日

『しまうまのしま』

可愛いなごや帯を作って?。と知り合いから言われて 製作したなごや帯です(依頼主は小売屋さん)。

IMG_2628.jpg

『宣伝もよろしくお願いします?。』とも言われていたので、
twitter等で呟いてみました。
?→http://twitter.com/senpukuya5/

今日、本当は紗の実験について、書こうと思っていましたが、
皆さんの評判がとても良かったので、急遽登場です。

図案の段階でとても気に入ったので、『裏地にも使おうかな?』
と思い、一応依頼主に聞くと、『全然構わない。』という返事も
もらいましたので(まだその時は柄を見せてませんが・・・)、
いい表の裏地に付けるかもしれません。

完全に趣味の世界の柄で、好きな人には
とても好きになってもらえると思います。

ちなみに、最初にきた依頼を箇条書きにすると・・・
①なごや帯
②かわいい系
③ブルー系
④動物だけど生々しくない
⑤世間になさそうな柄
⑥大柄じゃない
⑦値段も控えめ
⑧できれば、名前も考えて

と、十分に八つの条件は、満たしていると思いますが、
いかがでしょうか?

こんな依頼はめったに来ないのですが、
この帯は、『自分的に結ばれた所をとても見たい!』と思う
帯の一本になりました。


名前も、『しまうまとしま』と悩んでいました。

今は京都で、モノづくりに割ける時間が多く、 少しずつですが、いい調子で全体が進んでいってます。

また、合間を見て展示場が静かな時に、
帯に囲まれる時間を作っています。

その時は、ほとんど気になる帯をじっと見ています。

毎回見るものが、一緒というわけではなく、
いつ見ても好きな帯と、最初は何とも思わなかったのに、
ドンドン印象が変わる帯。等があって、
同じ所に同じ帯があっても、イメージが変わったり、と
一人で楽しんでいます。

今日見てもらいたい帯はどちらかといえば、
そのなかでも、後者の印象が良くなるタイプの方です。

IMGP3631.jpg
『神坂雪佳の世界より』

織的は、経糸が紬糸でザックリと織り出したものです。
横糸は紬糸、通常の絹糸、そして薄い箔を通しています。

今日はその織ではなくて、柄の部分に注目です。

この図案は自分の図案の先生が描かれたもので、
神坂雪佳の図案の意匠をモチーフに、再構成したものです。

『図案』自体には、かなり思い入れがありましたが、
紋図を経て、帯にした時は、『あれっ』と特別、
気が行くものでは、ありませんでした。

それが、今では見る度にドンドン細部に目がいって、
惚れてしまう帯になっています。

この帯は、幾つかのテーマが合わさったものなので、
皆さん、それぞれ目の行き場所が変わると思います。

私的には、金の箔が各テーマを区切っていく中、
ちょっとだけ顔をのぞかせている、
銀の雪輪がとても好きです。


最近の自分のモノづくりは、スッキリなものが好みで
どちらかと言えば、図案の好みもそのまま偏っていますが、
こういう少し重めの柄付きも見て、頭の好みを
シャッフルすることも、時々してます。


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2010年10月 5日

混乱。。

混乱しながら作っていたモノが一つあります。

詳細は、というか詳細を書くほど、
まだ頭の中を整理していないので、
なんともなんともですが、
簡単に言えば、総紗縫の二階建て、です。

まだまだ、配色がイメージ通りには行っていないので、
落書きのように見えてしまいます。

こんな感じです。

IMG_2615.jpg

周りでは、失敗感が漂う、なんやら冷たい空気がありますが、
意外に個人的には、納得です。

初の試みなので、なにをしても、見慣れないものにしか、
上がってきませんが、一つの色と経色を変えると魔法みたいに
コロッと変わってくると思います。

しばらくは、周りの失敗感に合わせておいて、
上手く行った時に、あれっ?と今回は驚いてもらおうかな、
と思っている柄です。

ここからは、時間がかからず、
一つずつ解いていくような作業になります。

モノづくりのちょうど楽しい所です。

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2010年10月 4日

唐長さんと

先日、唐長さんから招待を頂き、 お食事をご一緒させてもらいました。

京都の木屋町(の中の感じのいい所)の、あるお店です。
木屋町通り沿いにあって、話をしながら通りと、
さっと前を過ぎてしまいそうなところです。

ただ、とても感じの良いお店です。
中はカウンター中心で、入った所は黒い漆塗りのような廊下、
言われるまで気が付かなかったのですが、至る所のに唐紙が、
配されていました。

ドンと唐紙が陣取っているのではなくて、
もし唐紙じゃなくて、そのスペースに別のものを・・・と考えると、
全く思いつかないほど、周りに完全に溶け込んでいました。

その唐紙も、すぐに張替えるものではないので、
(でも料理とのことも考えてあってか、)
一つの場所の唐紙には、四季があって、
横に目を動かすと、春、夏、秋、冬と移り変わっていきます。

見上げてながら、何か新しい上に懐かしい感じを受けながら、
食事ができました。

途中で、唐長直営店と冗談が出てくるくらい、馴染んでいて、
お皿も、このように・・・

IMG_2472.jpg

お料理ももちろん美味しかったのですが、
唐紙を見せてもらったり、お食事の合間に話を聞かせて、
もらった時に感じる『何かできそう、何か作りたい』という
気持ちを溢れるくらい、いっぱい頂けました。

本当に、この唐長柄(今は特にその中の南蛮七宝柄)に、
関われたことは、よかったぁ?。
帰ってから、一人で喜んでいました。。


今月すこし遅れ気味のメルマガも、この日の影響をモロに、
受けてしまいました。
もう少しだけ、お待ちくださいね。。

今日はうちの常務から・・・

木田安彦の世界』から。
上がりたての新作・着物です。

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個性的な小紋が多いので、帯を乗せてみて、
コーディネートの検討をしています。

一目でわかる、個性です。
例外もありますが、全体的には個性×シンプル。
なものが多いです。

ただ、社内的な人気は、
この意外×意外に結構集まっていました。
R0012692.jpg

一枚一枚製作しているので、社内から一旦出てしまうと、
なかなか次見ることができませんので、もしどこかで見られたら、
羽織ってみて、どんな顔映りがするのか、試してみるのも、
面白いかもしれません。

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昨日までの2日間、横浜へ行っていました。 出張行った場合、美味しいもの食べたり、見たことない景色を 見るのが楽しいのですが、もう一つ、着姿を見るのも楽しみです。

特に、自分が関わった帯です。

単純に嬉しいのもありますが、
帯と小物合わせのコーディネートに興味があるのと、
結んだとき、着物やその人の雰囲気によって、
帯の表情が変わるのを見所にしています。

こうやって帯を着物と吊ってのコーディネートが標準としたら、
IMG_2479.jpg

こうやって、人が帯と着物をコーディネートして、結ばれると、
何倍も魅力が増します。
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自分が製作した帯なのに、その帯だと気付かなかったのは、
相当の不覚でした・・・。
それだけ、人によって変わるんだ・・・、と実感です。

また、作り手は手に持って、平面的に、横に帯を見ることが多い
のですが、結ぶと帯が立って、また空気が変わります。
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例えば、糸だけ織り上げたのに、着物に合わせて、金糸を
織り込んで見えるようになったり、柄が浮き沈みして、
奥行きが出ることもあります。

あまり難しく考えすぎるのも、なんですが、
結ばれた帯見は出張の際の大きな楽しみの一つです。