五代目日記⇒ 2010年9月
御召しの配色を見ていました。 南蛮七宝の御召しです。

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こうやって、目出し(試験織)を取ると、経と横糸の色の関係が
良く分かるので、取ります。

ただし、帯の場合はホンの僅かの違いを比べて見るためなので、
ここまでカラフルになりません。

しかも、普通の柄だったら、例えば『ここにピンクはないやろ?』
というのでも、南蛮七宝の場合、ワクワクしてしまって、
羽織だったら、ありかもしれない・・・。
と想像してしまいます。(さすがに一本は織りませんが・・・)。

また、この柄にハマっています。


今日はその唐長さんとお食事です。
いつお会いしても、目をパチパチとすることが多く、
お話だけでも、モノづくりの刺激になります。

また、それは後日に・・・


先週は大阪や岡山へ行ったり、していましたが、
モノづくりをしていて良かった、と思うことが数多く
ありました。あまり好きな言い方ではないですが、
強み、を感じました。

お客さんと話をしていて、気が付いたことなのですが、
『うちは、こういうモノづくりです。』
『こんなモノが作りたくて、作りました。』
『こんなところが、ちょっとスペシャルです。』

といつもしている仕事を出来るだけ、帯を触りながら、
具体的に話をしているだけなのですが、
じっと聞き入ってもらいました。

最近モノづくりの話を書いたり、話したりする
機会が増えたので、多少上手くなったのかもしれませんね。

作ったモノ、それ以上に伝える必要はないと思いますが、
上手くそのまま気持ちが伝わるように、なっていきたいですね。

全然、関係なくはないのですが、昨日一日休みだったので、
本や絵本を読んだり、映画を見たりしていました。

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    →この絵本、興味のある方は・・・是非


言葉少なく、それでも人に何かを伝えるのは、
本当に難しいですね。。

今週も京都にはあまりいれず、横浜へ行ったりします。

作りたいモノが色々と溜まってきましたので、
それも整理して・・・


今日は、スタッフ連れて草履研修へ行ってきます。
(まだ生で製作現場を見たことないスタッフ)
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年に一度位の割合で、研修として職人さんのところへ
お邪魔します。

うちの草履を製作している工房は、
その一箇所で、ほぼすべての作業が完結する、
数多くある草履職人さんの中でも珍しいところです。

西陣の場合は仕事自体は分業ですが、研修の目的は同じで、
まず現場を見ると『手』の持つ力が直に伝わって、
研修へ行く前と帰ってきてからでは、モノに対しての気持ちが変わり、
扱い方、説明の仕方が多く変化します。

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一度でも、しかも早めに味わっておくと、
今後の行動に影響しますので、
できるだけ感覚が新鮮なうちに(見慣れてしまわないうちに、)、
連れていくようにしています。

モノづくりには、やっぱり目で感じる感動が大事。

小物の製作の場合、帯とは違い、
工程に自分たちは大きく関わることはできないので、
その分、しっかり目を開いて、作る人の気持を感じる。

そうしていかないと、人のものを売っている気持ちになり、
悲しいことに『自分所の商品じゃない』と、
どこかで思ってしまったりします。
(帯や着物でも同じです)

そうならないように、今日はきっちりと、見て空気感を感じる。
今日はそんな事が中心の日です。

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完成した『仙福屋の草履』。
スタッフには、行く前と帰ってきてから、
多分全然違ったものに見えていると思いますが・・・。


2010年9月22日

中心はモノづくり

毎日、京都にいる限り、比較的新しい社員を集めて、 モノづくりについて、打合せをしています。 (このブログ内で何回も話題に出ていますが・・・)

『打合せ』と書きましたが、打合せ以外に言葉が思い浮かばなくて、
会議ほど固くないし、雑談ほど話は逸れないし、
と、そんな雰囲気の打合せです。

中心はモノづくりについてですが、どんな視点で作るのか?
作っていくのか?考えているのか?と、毎回内容は変わります。

ただ単に、糸とか素材が大事だ、柄が大事だ、織り方も大事だ、、、
と言っても、伝わるか微妙なところですので(大事は大事です)、
まずは柄や織、素材についての考え方の話をしています。

こう書くと余計に、小難しいようにも見えますが、
ただ単に、一つの柄を作るとき、
どんな感じでその柄を
作ろうと思って、
どういう気持で作っていって、
完成したら誰かに、
どのように説明したいか?

そんなことを具体的に話をしていくだけです。
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(こういうベストセラーの帯を出してきたりもします。)

一方的に話すというよりも、上の話を雑談交えながらの話になっています。

そうすることで、モノづくりって難しいものでなくて、
やってみないと、
なんともならないし、
自分が動くと見えるものも変わるんだ。

ということが伝わるようにしています。


と立派なことをたまに言いながら、
たまに『こんなゴーヤみたいな、帯が作りたいなぁ・・・。』
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と突然、言い出したり(私が)しますので、
周りには、『意味がわからん。』
と思われているかもしれませんが・・・。

モノづくりは、その人のものの見方で決まると、
思っているのですが、実際のところ、どうなんでしょうね?

新人さんたちがどんな気持ちで、モノづくりしていくのかが、

とても楽しみです。

 
先週末は、東京へ行っていました。
 
先月と今月は平日に京都、週末は出張&お客さんが来られる。
そんなリズムで、ポンポンポンと、
あっという間に日が過ぎて行きました。
 
その東京では、数多くの着物姿を見ることができました。
 
本当はゆっくり、ジーッと見たかったのですが、
バタバタしながらの合間に・・・、という感じでした
 
 
そんな時間の中、ふっと目を離すと、
連れていった『しゃねこ』がエラいことになっていました。
 
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絶体絶命。。このあと、無事救出しました。。
 
 
 
 
さてさて、結ばれてお太鼓になった帯、
活きた帯、を見ているのはとても楽しいですし、
いつも新しい発見を頂くことが出来ます。
 
例えば、この『imonシリーズ』でも、そうでした。
 
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それとは別に、自分が関わった帯は見ているだけで
満足感があります。
 

 

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『作楽:バームクーヘン』
 
 
今日は、京都にいてモノづくりを引き続き行っています。
 

例えば、 先日の意外なほど評判が良かった『バームクーヘン』。 

モチーフは全く別ですが、同時期に作っていて、 最終上がってみると、

これもバームクーヘン? という帯が上がってきました。

上の帯は、裏の柄と考えていますが、

こちらは、『作楽』シリーズで、表の柄です。

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今度も、チョコマーブルと言われていますが・・・。

お太鼓にすると・・・。

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益々、美味しそうに。。

2010年9月17日

鋭利実験中。。

ちょっとの間、この帯地を織っていた機が、

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http://senpukuya5.seesaa.net/article/160740507.html

他のものを織っていましたので、その際ついでに
実験しています。

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何の試験か?というと・・・

まず、結ぶ人の視点から見ると、
帯が完成したとして、それがどんな色か?
という所に興味を持たれると思います。

この帯の場合、裏糸が大きな影響を持つので、
どこまでの色の糸を通したら、地色が汚くなるか?
というのが、最大の問題です(幅の問題)。

簡単にいえば、『極端にしてみる。』という試験です。

結果としては、一番上の写真の帯と見比べてもらうと、
下は地の色目がくすんで見えると思います。

このままでも、『帯』としては問題ないので、
このまま完成品でも構いませんが、それよりも、
もうちょっと工夫すれば、何か面白くならないか?
ということを考えて(良いアイディアがありました。)、
一捻り、二捻りしたい、と思っています。

黒配色にして見ると、パックマンみたいです(あれは黄色ですが・・・)が、
地色もちょっとくすんで、他にも色々問題発生中です。

でも、こういう柄には愛着が湧くんですよね?。
みなさん、好きなかな?


タグ:
恒例の『美しいキモノ』掲載。 打ち合わせがほぼ最終段階で、ほぼ終了です。

後は、最後の大きなハードル。
色合わせだけです。

それを皮切りに、今週末出張する際に使う資料や
なごや帯の説明文を作ったりと、紙に向かう時間が多い日です。

帯を作ってた方が、自分の性に合っているとは、
思いますが、これはこれとして、じっくり頑張っています。


この日記もそうなんですが、見たものとか、イメージをこう伝えたい!
とおもって、文章にというのは、難しいなぁと・・・。
いつも思います。

雑誌の色目も、『もうちょっと明るく』とかはまだマシでも、
『ここをもう少し、優しく』とか、『パッとしないなぁ』
というのでは、目的にたどり着きにくいです。
(しかも、多用しますし・・・)


先ほどは別件で、帯について、こんなことがありました。
こんな質問です。

『この帯の良さを教えてください。』

教えるものじゃ無いと思いましたが、
・・・一瞬、考え込んでしまいました。

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自分が関わった帯で、この帯を結ばれたシーンを想像するのが、
ワクワクする帯の一本ですので、帯については話できますが、
(織や配色とかの気を使った所)

いざ、この良さというと・・・。。。
なかな書いたり、言葉で伝えるのは、難しい所です。。

他にも、電話越しに『柄』を口で伝えるのも難しいですね。
『ほら、あの柄、なんやったけ。』
とすぐになってしまいます。

今日は、そんなことが立て続けに起こる、えらくもどかしい
日になりました。。

2010年9月15日

月モチーフ。

総紗縫/作楽シリーズで少し前に製作した帯です。

何度か日記上でも紹介していますし、
覚えてもらっている方もおられるかもしれません。

IMG_2187.jpghttp://senpukuya5.seesaa.net/article/133865487.htmlhttp://senpukuya5.seesaa.net/article/136549861.html

先日、こういうコーディネートで着て、
社内を歩いている姿をじーっと見ていました。

秋も近いせいか?この辺りの柄で、
なにか作り忘れたものがありそう、
という落ち着かない気分になっています。

午後、時間を見つけて図案と資料を集めて、
月尽くしになってきます。


昨日の『木花』といい、
9月後半は休みも多いので、モノづくりに使える
時間がいつもより取っていけそうです。

タグ:


自分の製作しているシリーズとして、『作楽』があります。
自分なりに考えて、どこかを捻って、遊びを入れたシリーズです。
(今までの作楽→こちら

柄の数も相当に膨れ上がって、いつの間にか大きなブランドになりました。

そんなことと、
新しいテーマを持って製作することも楽しそうだと
思って今手がけています。

名前は、『木花』
読みがなは、『このはな』ですが、『このは』でも、
響きがいいので、どちらとも気に入ってます。
(一応は、このはな、です。)

1柄目は、こういう柄です。
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テーマとしては、小さな柄に、ポイント/アクセントを
加えた帯、全体的にシンプルなもの。
織は紹巴織で。

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タレを無地に出来るようにもしています。
印象は変わりますね。

裏地には、先ほど上がってきたばかりなのに、
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すでにあだ名が付いてしまった、『バームクーヘン』

この『木花』シリーズは、基本的に
このバームクヘーンが付くようにしたいと思います。
(バームクヘーン、バッグがあっても良いかも、花緒は難しいかな?)


今まで、作るばかりで、
価格のことを考えたことはあまりなかったのですが、
よくお問い合わせ等もあるので、ちょっと考えてみました。

それで、イメージとしては、
『木花』の方が、作楽よりもシンプルな分、
価格的に少し抑えた感じになりそうです。

今からのシリーズなので、分かりませんが、
現状としてはそのような形です。

名前的に、『木花』とは、桜のことなので、
『作楽』=『さくら』=『桜』とすると、兄弟姉妹のように、
なるように思っています。


『作楽(さくら)』も今進めている柄があって、
新しいモノづくりを進めていきたいと思います。


新しいシリーズのお披露目でした。
皆さんに気に入ってもらえることを楽しみにしています。


2010年9月10日

9月10日は・・・

今日9月10日は、伊藤若冲の命日。 ちょっと縁もあって、伏見の『石峯(石峰寺)』へ お墓参りに行ってきました(生前墓は相国寺)。 IMG_2040.jpg


昔は、この近所に良く来ていましたが、
このお寺にお邪魔するのは、はじめてです。

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そして、参道には、五百羅漢像が・・・。
ゆっくりぐるっと歩いて15分。

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静かな竹林を見渡しながら行くと、
表情豊かな羅漢像が・・・

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若冲の軸も見せもらい、
今日は若冲一色です。

昨日、今日の午前中と名古屋城の前にいました。 IMG_1391.jpg

こんな近くで、しかも夜の暗闇の中に浮かんでいる姿を
見るのが初めてだったので、しばらく見とれていました。

ただ、名古屋城→といえば、しゃちほこ、というば、
あ、あの帯!
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総紗縫:鯱に波』

と、あの帯を思い浮かべてしまうのは、
このシチュエーションが勿体ないですね。。


明日は、9月10日。
へ?、そうなんだ。という話ができるかもしれません。
(予定ですが・・・)

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昨日は、東京へ行ってきました。 明日明後日(午前中まで)名古屋、終わると、北海道から お客さんが来られると・・・。

なかなか腰を据えて、モノづくりとはいかない状態です。

ただただ、毎日京都の西陣でじっとしていても、
良いアイディアは降ってきません。

東京へ行ってきたのは、よかったのかもしれません。
こんなところです。
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詳細は、後日の方が楽しんでもらえると思いますので、
また後日ですが、一泊宿泊してレトロな空気を吸収してきました。

帰って来た京都で、食事へ行って、
でてきた『プッチーニ』とこの前の『ズッキーニ』とを比べて、
盛り上がっていました。
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『ズッキーニ』                 『プッチーニ』

少し夏バテ気味です。。。


こんな草履を作ってもらいました。(私用もの) 説明するよりも、この草履はまず見てもらいたいです。

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『男物真綿入り草履:(頒布+蛇革+英字新聞)×帯地花緒』

見てもらえれば、一目で分かりますが、この草履は横部分がこだわりです。
蛇の革に、英字新聞を印刷したモノを使っています。

あまり蛇革というと、自分で持つ(履く?)というイメージは
全くと言っていいほどありませんでしたが、この全体の色目とバランスに
負けてしまいました。。

帯地の花緒を挿げた出来上がりには、とても満足です。
(特に帯地の地紋と英字新聞とがいい具合にまとまっていますね)

また、この草履の皆さんの評判が楽しみです。


9月も3日になって、京都はまだまだ全くの夏のです。

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車内の温度計ですが・・・。あまり見ない温度ですね。

こういう暑い時は、こういう柄。
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『まだ、試験織です。』

雪輪に結晶というものですので、涼しげです。
(何度か書きましたが、夏の柄としてもOK です。)

この帯は、まだ試験中ですが、新しい九寸帯です。
紹巴織をベースにして、ちょっと組織を変化させたもので、
しっとりとしたコシがある風合いが特徴です。

燦々といい、この九寸といい、いくつか考えているモノづくりの中で、
大きな部分を占めるモノですので、素材や織った時の色、風合いに
最大限気を付けながら、バランスを取っています。

真っ黒で織っても、裏から透けるグレーの箔で、見る角度によって、
柄に陰影を付けたり、奥行きを出したり、配色のバランスを取ったりと、
紋を作るのと同じく、気を使う作業です。


イメージを掴むために、こうやって似た色目の箔を出してきて、
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頭の中で、一度織ってみて、出来上がりをイメージしています。

今は京都にいる限り、この繰り返しが日々の中心になっています。。。

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