五代目日記⇒ 2010年6月
6月ももう最終日です。 今月ももの凄く、早いです。

今ちょうど、
専務業もしつつ、モノづくりのバランスが良いので、
毎月、月末は、とて~も気忙しくなります。

その中で作っている新しい帯のテーマが、
『ぼかす』というものです。


この6月も色々と帯を紹介していますが、
現状のモノづくりは、色々な帯を並行して製作してます。

通常の3倍近くのモノづくりを抱えています。
こう書くと、手抜きを抜いてしまいそうな感じもしますが、
そうではなくて・・・

今年前半は、様々な地域に出て行ったので、
イイ刺激があって、溢れるくらい『モノづくりができる!』
というアイディアと気持ちがあります。

とにかく、作りたいモノが数多くあって、
時間がいっぱい欲しい、そんな今の状態です。

その気持ちを形にするのには、比例して
普段の何倍もの量の参考の文献や風化しそうな裂地などに、
埋もれていて、モノづくりそれぞれのシリーズが、
お互いに良い影響を与えているという好循環になっています。

ただし、時間は限られているので、進むのは、
全体がじわ~っと、しみ込んで行く様に進んでいます。


その中の『ぼかす』というテーマで製作している
モノづくりなのですが、まず私の場合、『ぼかす』というと、

頭にあるのが、
『細かい所ほど、いかに綺麗にぼかすか?』
ということです。

例えば、
IMGP2805.jpg
『麹塵:作楽』

紫色の部分ですが、唐草の根元に行くまでに、
すっと流れるようにぼかすのが好きです。
(ここを見るだけで、誰が作ったか、
 分かってもらえるかもしれませんよ。)

ただ単に、紫に変化を付けるために、
ちょんちょんと唐草の先に乗っているだけ
というのはあまり好きではありません。。

ぼかすイメージとしては、染料に手を入れて、
すっと手を引き抜いて指先の方が濃く、
腕に近づくに連れて薄くなっていく、そんな感じです。


上の帯は、紹巴織なので、こういう手法は得意です。

ただ、今回のモノづくりは、紹巴と違い、それ以外の織物で
このイメージを使うというものです。

言うのは簡単ですが、設計の段階でもとても難しく、
今までほとんどしてこなかったので、未知の部分です。

何とか応用できるようにして、さらにその部分を広く使って、
帯の形にしたいと思っています。


現在の試作は、進度が分かりやすいように、
派手で大柄という分かりやすいのを使っています。

そのために、周りから見ると、
『何かえらいもの、作ってはるな・・・』
という目で見られていると思います。
(聞いていないので、分かりませんが・・・)

試験は上がってきていて、良い手応えなので、来週くらいには、
実践的な柄で織ってみて、どうなるか・・・
そんなのが今の状態です。

『モノづくりがしたい!』
というモチベーションの時に、大枠を決めて、
一歩も二歩も前へ進めると、思っても見なかったものが
できますので、頑張ります!


 突然、思い立って
『今、人気の組織(織り方)を改良しよう!』
と図案、紋図、資料を集めて、目の前で広げています。

その横では、他のスタッフがモノを作っています。

image-20100629161150.png


モノづくりの最初は、まず自分内のアイディアを固める所からです。
方向性を作って、職人さんと打ち合わせしていきますが、
形、イメージが定まっていないと、ふらふらの帯になってしまいます。

たまに、上手く行かず、そうなりそうなこともあるのですが、
その時は、思い切って『ストップ』です。
(考えてみると、良くありますね・・・)

また、困ったときは、周りにいる人のモノづくりへの
参加もなかなかの刺激になって良いこともあります。
(自分のモノづくりと違う視点もありますし)
完成までの道のりも違うので、長居は禁物ですが・・・。

そんな帯作りですが、一本織り上がりまでには、
何十という工程を経ていきます。

結果的には、
何人もの職人さんの手を渡ってのモノづくりになるのですが、
やっぱり最初のイメージが大きく影響します。

人のモノづくりを見学する際も、周りから見ていて、
口を出したくなることも数多くあるのですが、
それをして、上手く行ったとしても、イイ帯にならず、
綺麗なだけの帯になってしまいます(不思議なんですが)。

そんなことにも、気をつけながら、人のモノづくりを
見学するようにしています。


昨日は、半日柄整理等を行っていたこともあって、 頭の中は、柄だらけです。 土曜日までは、頭の中は『縞柄』でした。 (文章を書いていても混乱気味です) いつもモノづくりをしている最中に、 気を付けることですが、ある柄だけを追っていくと、 独りよがりな帯になってしまいます(これは私の場合)。

実際には、そんな偏った帯も好きなのですが
そんな帯ばかりでは、
『新しいモノ』は生まれにくいです。
(これも私の場合)

同じテーマだけを追っかけて行くと、確かに深いものが
できます。(これはこれでもちろん、大事なのですが・・・)

そういったものは、とても体力と集中力がいるので、
毎日のモノづくりでするか?というと、しません。

私の場合は、気がそっちの方向に向いた時に
じっとじっくり集中してする。というタイプのようです。


で、普段のモノづくりは、
(上に書いたような)集中したモノづくりを
した際に、
頭に残ったモノを使って行います。

(残り物でなく、エッセンスです)

モノ、素材、テーマを追求をしていた際、
(時間を経て)それがある程度消化され、
お互いにくっ付いて、新しいものができる。そんな感覚です。

できるというよりも、勝手に柄、イメージが落ちてくる
というようなのが近いかもしれません。

そんなことが起きるようにと、帯だけでなく、着物、
帯締めや帯揚、バッグ、草履などの小物も、製作していると、
新しいモノづくりの種が出てくることが多いです。

モノづくりの漠然とした話ですが、今回出張行ったときに、
良く聞かれたので、良い機会だと思って、考えていました。


今は、以前書いた『難関の配色』と同じ織りの帯を
http://senpukuya5.seesaa.net/article/153241169.html
配色しています。

最初は、濃い地で織る予定でしたが、薄地も
織ってみて、様子をみています。

上がってきた感じは、
柔らかく涼しげなものができました。
IMG_0002.jpg

柄が、『松』をモチーフとした、スッキリなものなので、
配色は簡単(単純)そうに見えます。

ですが、最終に上げる感じは(柔らかく優しい)似ていても、
細部の色目は全く違って上がってきたので、かなりビックリです。

この織物は、本当に配色が難しい~。


2010年6月27日

商品の並べ方

最近、出来上がった商品を見ながら どのように見せるか・・・。

そんな話をすることが多いです。

IMG_00062.jpg

作り手とすると、やっぱり沢山見てもらいたいから、たくさん並べる。
というのが、普通の流れです。

ただ、同じように全部ずらっと並べていても、
目が飽きてしまいます。

今までは、そこまで考えてませんでした。
実際のモノのより良く見せるわけではなくて、
その帯の特長が一目で分かる、そんな並べ方。
理想ですが、探したいですね~。

総紗縫などは、
基本的に丸巻きで並べるようになっていますので、
特長も出るし、他の帯との差別化が出来ています。

じゃ、全部丸巻でとういうと、
今度はえらく見た目が、寂しくなってしまいます。

帯とにらめっこしながら、考えます。。。

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少し前、 一件、フォーマルの帯作りをしていました。 典型的なモノではなくて、シンプルな柄域で 淡くすっきりした色目のモノです。

モノづくりをしている最中には、必ずその時の
心境が多少は入っていきます。

ですので、フォーマル系帯を作った時には、
帯締めの製作時にもフォーマルの色が掛かります。

組を選択して、色を組み合わせて、帯締めを職人に
組んでもらいます。

帯と同じく、
帯締めも組み上がってくるまでに、時間が掛かりますので、
その頃のモノづくりを多少反映した帯締めが出来ました。

上がってみると、とても上品でシンプルな帯締めに
なっています。

反対に帯締めを見て、その時にどんな帯を作っていたのか、
思い出しましたよ。

IMG_0213.jpg
『仙福屋の帯締め』

組んでいる糸に、少し金糸を混ぜていますので、

を持った着物にもコーディネートが可能です。


同時期に数種類の帯締めを作りましたが、
今までと趣向が違います(持っている雰囲気も違う)ので、
仙福屋の『ラベル』を黒にしました。

IMG_0215.jpg
帯締めは、裏と表の雰囲気をリバーシブルにして、
変えています。

紐の耳部分と、台の部分の色目との
組み合わせが何よりも、上手く行ったところです。

一度合わせてもらいたい帯締めでした。
来週登場予定です。

さすがに、ずっとサッカーを見ていましたので、 今日は目が閉じそうになっていますが・・・。

やっぱり、
今日はこういうモノをアップしたくなります。
(青色のモノを集めてみました。)

P1200590.jpg

オールシーズンの帯揚げに、小田巻帯締め
十字絣柄のカードケース
 興味のある方は→http://www.senpukuya.jp/


青の帯.jpg

お洒落帯のブルー地のものも集めてみました。

こうみると、ブルーと相性の良い色目が見つかるので、
今後の配色の参考にもなりそうです。

W杯の時は、いつもサッカーをしていた学生の時を
思い出しながら、見ていました。。。

こういう日に限って、難しい配色の紋が上がってきます。
ですので、いつもよりも丁寧に紋図を見るようにしています。

今日はよく寝ます。。

先日東京に、行っている時に、 大勢の着物着た人の中にいました。 (イベントなので、相当な迫力でした)

ある人が結んでいた帯が目に留まり、
しばらくボーっと何気なしに見ていたのですが、
それが今でも頭の中に残っています

いつものことなのですが、柄自体は、全然覚えて無くて、
思い出そうとしても、ボヤーっとしているのですが、
IMG_0198.jpg
印象(輪郭?)だけはクッキリと残っています。

たまに、こういうことがあるので、
それをイメージだけのモノづくりをします。
漠然とした図案からスタート・・・

困ったことに、イメージだけなので、
出来上がったときに、完成してもそれがこの柄だったかは、
わかりません。。

ただ、『こんな感じやったなぁ。。』と。
実際には全く違ったとしても、全然それは良し、です。


今はそういう柄を作っています。

これまでにある組織では、多分イメージに沿っては
できないので、紋づくりの発想や糸使い等は、
大幅に変えている行っています。

形のないものですので、日が経つと変わっていきます。
なので、イメージを出来る限り保ちつつ、絵に書いたり、
文字にしながら、残しています。

残すものは、こんな感じです。
(だから、自分の持っているものが入る余地が
 いっぱいあるのかもしれませんね。)

『ここのボケ具合がポイントで、滲ませる。
色目は、経が勝って強い色を入れても、 柔らかい感じが残る。』

『線は、いつのまにか切れた感じになるように、
上げ方は細かく。』

『ベタの部分は、何も通さなくても、透けて
陰影がでる感じを大事にする。』

そんな調子で、メモ書きをしています。(絵入り。。)

作っている最中は読み返すことは少ないのですが、
今まで、こういうイメージでできた帯のほとんどは、
不思議と、この中に収まるようになっています。

さて、今回はどうなるでしょうね?

IMG_0002.jpg
 ↑最初の見本はこんな感じです。
  (まだまだ、道のりは遠そう。。)

2010年6月23日

立涌文様の続き。

今日の京都もドンヨリ曇です。

モノづくりは、目に見えないところが
順調良く、進んでいます。
(一番、口に出して言ったり、文章にはしづらい所。)

目下、形にしているものは『秋』に向けて。
図案や草稿のものに関しては、『冬・春』向け。
そんなところです。

最近上がってきたもので、面白いなぁと
思っているものがあります。

配色替えの途中で、ちょっと悩んで、
止まっていたものでもあります。

この帯は、織り方自体を試し結びということで、
一度紹介していました。
IMG_7067.jpg
『立涌:imon』

あまり立涌柄が好きではない人でも、
これは大丈夫と言ってもらったりもしています。
 →http://senpukuya5.seesaa.net/article/148961001.html
  (以前紹介の記事です。)


この柄を配色替えしました。
IMG_0211.jpg
以前のは優しい色目だったので、
ますます、好きな人が減るかもしれません。
(この辺りが悩みどころ)

地は、少し透け感のある織なので、
黒地でも、スッキリ合わせると、夏でもかなりカッコよく
結べると思います。

『どういうコーディネートで合わせるか、
 見てみたいなぁ。』

と出来上がったばかりなので、
とても楽しみにしています。

もちろん、配色する際にただ単に色を変えるだけ、
ではおもしろくありませんので、
白に見える薄いグレーの縁取りと、囲まれた部分、
とで微妙に、織りの上がりも含めて、
濃淡さに加減を加えました。

そのために、角度により陰影が付いて、
動きができました。

じっと見ていると、頭の中で音が響くような
そんな柄です。


形にできるものは、
このような感じで面白く上がっています。

『南蛮七宝の襦袢』が初期ロット分、完売しました。  →その他『南蛮七宝』記事へ

R0011756.jpg
『唐長・南蛮七宝の襦袢:¥99,750(初期ロット分)』

ほぼ受注だけの対応だったことや、
数も最小の染めで行ったため、出来上がりも少なく
身近な人にしか紹介していませんが、
すべて完売です。

ありがとうございます。

時期が時期的に、薄いブルーも人気で、
次回もこの2色は、染めていきたいと思います。

新色は打合せの後ですが、現在のところ検討中です。


こういうモノづくり
(ちょっと作って、興味のある人に
 見てもらって、買ってもらう、)
というのは
これはこれで、とても楽しいですね。。。

会社的には、『仕事』の範疇に入らず、趣味の領域かも
しれませんが、勉強になります。

実は自分用のモノもとっておいたのですが、
それも売れてしまったので、再び染めています。

また仕立て上がったら、皆さんに見てもらいますね!


(真っ先に)南蛮七宝の襦袢を着られている方に
(襦袢だけを)見せてもらいました。
IMG_0149.jpg
(単衣です)
男物でも絶対に欲しくなりますね~。

京都は天気が曇り続きで、盛り上がりませんが、 その分、室内に集中出来て、モノづくりは進んでいます。

新しい組織を作ろうと、目出し(試験織り)を
考えつく限り取って、イケそうなものに柄を当てはめて、
さらに絞ってと、10歩進んで9.5歩下がる。
みたいな事を続けています。


その絞った中から、完成品として上がってくる帯もあります。
(これがないと、気持ちは持ちませんね。)

前回の紹介から最後の調整だけで、5日間掛かりました。
 →http://senpukuya5.seesaa.net/article/153241169.html


ここに秘密がある帯です。
IMGP2848.jpg


IMGP2846.jpg
『ケルティック・秘錦』

経糸や、横の糸使いを変えて、最終の微調整して
織り上げたものです。

試し結びも終わっていますので、
やっと皆さんに見てもらえますよ!

週明け早々に、こういうモノが上がってくると、
一週間なんとなく上手くイキそうな気がします。

他にも、優しい美味しそうな色目も帯や
帯締めの新作等もあと少しで完成なので、
気を入れて進めていきます!

最近はモノづくりに毎日追われ追われですよ~

京都へ帰ってきました。 大雨です。

ここ一ヶ月少々、いいアイディアを頂きましたので、
まずはこの数日で形にして行く準備をしようと思います。

アイディアをまとめている走り書きを見ていると、
新しいものもあれば、長年宿題になっているもの、
などがあって、今日はこれにかかりきりです。

帯を製作する際、見本で織りますが、
IMG_0157.jpg

その裂は必要の無いものも含めて、保管しています。
(普通の人が見て、ゴミ?と思うものも・・・)

織物別に保管している、のでこれをジーッと見ていると、
帯として立派に成長したものや、
実現可能そうだけれども、あと一歩足りないもの、
その当時の意図の分からないモノ、があります。

今の自分状態(情報が詰まった)で、これらを見ていると、
あまり高くはないですが、そこそこの確率で、
イイ閃きがあります(今回はまだです)。

午後からはそれを期待しながら、モノづくりです。

2010年6月16日

松島へ。

初めて来ました。 静かな街なので、散歩したら気持ち良いだろうなぁと思いながら、 滞在期間中はそんな時間は、なさそうです。。

帯を陳列して、うちのブースがあるのですが、
やっぱり並べるのは自分のになってしまいます
(写真みたいな感じです)。

image-201006167191409.png


好きずきのある帯しか作れないので(私の場合です)、
厳しい意見も良い意見も聞けます。

モノ作りは意見を聞いても、自分なりに消化して、
解釈して形するので、当初の意見通りの形通りには、
ならないかもしれません。

京都に篭っていると、モノ作りに集中できますが、
最近出ているので、今はとてもバランスが取れて良い感じです。

image-201006167192513.png
(単衣に仕立てた御召に麻襦袢)

着物を着て、ワサワサと動いているのも
良い刺激になるのかもしれませんね。

明日に帰って、頑張って形にしていきます。

最近は総紗縫を結んでおられる方に
お会いすることが多く情報や意見を頂けるので、
それを消化して、
パッーと違う形のモノ作りがしたいですね。


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2010年6月15日

難関の配色。

いま製作中の帯で、 間違いなく思い通りに上がらないもの 『NO.1』はこのシリーズです。

IMG_0154.jpg

本当は、完成した時点で『完成です!』と
お見せしたかったのですが、ままならず。
まずは、第一段階で。

柄は『ケルティック』シリーズですが、
織り方は『秘錦』の新柄でもあります。
(この織りが難関です)

とても平たく言うと、本袋をさらに改良した、
特殊な織物です。

本袋も織りましたが、やはりそれでは普通に世間にあり、
面白くないので・・・、と思って製作したものです。

まあ、この織りは織る前の段階の紋作り、
紋彫りも大変ですし、出来た!と思っても
配色もさらに大変
です。

様々な色の組み合わせで、帯は織るものの、
この組織だけは、すべての色が影響し合うので、
一色変更するとすべてが変わり、再びふりだしです。
(頭の中が、混乱します。)

そんな柄が8柄ほど、待機中ですので、
うちのスタッフと話をしながら、進めて行ってます。

上のケルティック柄には、この織り方が上手くはまり、
元々のイメージである『(風化しそうな)石』というのが
上手く出ています。

ただ、『完成!』というまでには、
あとちょっとなんですがね・・・。

大勢の人に見てもらって、評判が良かった帯があります。 それを配色等を変更して、作っています。

あまり、経糸だけを取り上げたことがないので、
撮影しました。
IMG_0145.jpg

100m以上ずっとこの調子で染め上げています。

うちで扱う『経糸』の大部分は、
白やベージュ、グレーなどで染めた単色モノが多いのですが、
この経糸は、市松柄を少しずつ濃淡を付けています。

絣ですることもありますし、染めで作ることもあります。
イメージによって、使い分けます。

最近は外に出ることが多いので、
染めた経の打合せや、緯糸の本数を考えてみたり、
そういったところに時間を使っている時が、
一番、自分の居場所を感じられます。

他にも、この延長で縞柄に再度ハマってみようと、
今は資料から集めからスタートしています。

新しいものも買ってきたり(といっても数十年前のもの)、
古いものは倉庫から発掘したりというのも、
大事な作業の一つですが、
中には、表紙もなく、ボロボロで数ページ足らない文献も
あったりします。

そういったものの場合、今までは気を使いながら
(風化しそうなので)、扱いました。

今は可能なものは資料をスキャナで取り込んで、
いつでもiPadで見れるようにしてみたりと、手の開いた時間に
作業をしています(W杯見ながらでも。。)。

PDF資料にしておくと、色は全くダメですが、
気が向いたときに、どこでも開けるのは、
とてもとても
便利です。

とにかく、テーマに沿った資料を大量に見て触れて、
頭をそれだけにしておくと、
いつの間にか何かが形に
なっていきます。

そんなこともあって、
今まではスーツケースの半分は資料だったので、
荷物の重量的に、とても楽になりました。

また、明日から移動していきますので、その時ように、
縞の図案資料を蓄えています。。

居場所から離れたとしても、
新幹線の中が2番目に落ち着くような気がします。

今年は例年以上に、京都に留まれなさそうです。


一気に暑くなったせいか、 涼し気なものがとても人気です。

うちの涼し気なものと言って、パッと思い浮かぶのが、
総紗縫、日傘、オールシーズンの小物。
IMG_0257.jpg

北海道でも、総紗縫、日傘はとてもとても人気でしたし、
まだ夏本番になってもいないのに、日傘だけの販売でみても、
今の時点で去年の倍近くなっています。
(追加で製作中)

嬉しい誤算で、オールシーズンの帯締めや帯揚げも
もう在庫がほんの少しという状態です。

0709.jpg
(今生地から織っています:夏本番ギリギリです)

本当にありがとうございます~。
夏にからんだ物は、とても人気です。

帯も小物もオールシーズンということは、春夏秋冬使えるので、
登場・出番回数も多いはずです。
当然、作り手からすると嬉しいものです。

ただ、矛盾するようですが、『この季節しかダメ』という
モノも一方で作りたい、という気持ちも沢山あります。

例えば、オールシーズン使える組織(織り方)なのに、
夏専用のモノを作りたい、というモノです。

『総紗縫の蛍』は、その典型ですし、
IMGP2837.jpg
そんなものをたまにですが『作りたい!!』という強い衝動に
かられる時もあります。。

今回発表しているヨット柄もそうですよ。。
となみ2010美しいキモノ夏号.jpg

こういう時は、柄が優しくても作っている内面は、
強い気持ちで作っています。
(オールシーズンで無くていいの?という声が響きます)

そんな風にして、出番の多い帯作りと、
そうでないモノづくりの両方に立ちながら、
毎日のモノづくりをしています。



今製作しているのは、3シーズン用と組織は幅広いのですが、
柄はそうでは無いものです。

織は、とてもシンプルなのに、
載せる柄は、全くそうではないものです。

完成したときに、
物凄くシンプルに見えて、『簡単そう』
見えるます。

ただ、そこまでに行くために、あるはずの柄や糸の使い方を
絞ったものなので、手間はとても掛かっています。

ちょうど今進めている途中なので、今からどこに
進むかはわかりませんが、完成形のイメージは出来ていて、
そこまで、一歩ずつ進めていくことにしています。


そんな帯を思いついたのは、
この柄を見ながらです。
IMGP2833.jpg
『若冲の世界より』(出来立てです。)

キッカケはもらっても
完成はこの帯とは全く違うんですが。。。

今から
モノづくりの一番苦しいところに突入していきます。。。

がんばろっと

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北海道3日目(明日帰ります)です。
着物を着た人と何十人、百数十人と二日間お会いして、

うちの帯を結ばれたところを見せて頂いています
(自分で製作したものは特にジッと見てます・・・)

やっぱり、作って→気にいってもらって
   →結ばれた帯を見るのは、励みになります。
そんな幸せな3日間です。

着姿の写真も撮らせてもらいましたが、
本当に素晴らしいので、どこかに残したいと思いますし、
何かに、まとめていきたいですね。

その人にとってもその時のそのコーディネート
一生に一回かもしれません。

そうすると、何か形に残せれればなぁ。。
と思っています。

来られていた人とも話をしていて、
『人のも着姿も見たいし、自分のコーディネートで
バッチリはまったものは、残しておいて欲しい!』
という声も頂きました(顔は載せないでね。とも・・・)

そんなことも踏まえて、形になるように
なにかちょっと考えたいと思います。


話は変わりますが、総紗縫に汕頭刺
(以前、雑誌で発表)が大変人気です。

それと、個人的に好きなのは、
プラチナの糸を使った白々の帯に刺をしたものです。
image-201006160130945.png

このままだと、なんとも思わないのですが、
ほんの少し色の入ったカラー芯を入れたりすると、
周りの色とプラチナの色目で、裏から薄らと色が入る・・・。

物凄く素敵な帯やなぁ。
と、その帯を見ながら、関心してました。

自分で作る帯が、一番好きなのですが、
こういう帯も意外に好きな自分が発見できました。。

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今日は、一日中図案を探していました。 デザイン庫を漁っていました。 (何十年も前の図案や資料です。)

最近のものは、ある程度iPadに入れています。

iPad

完成した帯の写真に、図案、その元の絵、
資料などが入っているので、
とても便利です。

こんな感じで大きくしたり
IMG_0062.jpg

小さくしたりと、
IMG_0063.jpg

実際の図案を手で触っていているのとは、
また違った見方ができます。

もちろん、最後は顔料等で書かれた図案を触らないと、
落ち着かないのと、色目が確定できないので、
最終は図案を出してきて進めていきますが、

それでもなかなか使えるiPadです。

周りからは、iPad に帯の図案入れて管理している人は、
『専務だけと違うかぁ?』とも言われましたが、
多分そうでしょうね。

まあ、ともかく
『あっ』と思った時に、手元に図案があって、
それを見ることが出来るのは、
本当に便利ですね。

こういったものが、広まれば
もしかして、ちょっとずつ作る帯が変わるかもしれませんね。

このiPad を片手に持って悩んでいても、
全く興味のない人には、相変わらず遊んでいるように、
見えるそうなのが、少し困った所ですが・・・


 

ちょっと最近を風邪引いて、それが長引いています。

2日間、久々に長い時間、しゃべっていたので、

今日は特に喉がイガイガになっています。

 

話すことより、何やかんや言ってもモノを作ることの方が

好きだなぁと、改めて思います。

 

そんなことで日記の更新も、最近はぐっと減りましたので、

モノづくり頑張ります!

 

さてさて、最近製作したものの中で、作ってて自分的に面白い!

と思ったモノです。

 

こう近寄って見ると、何が何か分かりにくいですが・・・、

『パズルのピース』をモチーフに帯柄にしました。

 

IMGP2803.jpg

『紹巴織/作楽:パズルのピース』

 

まだ、見本裂段階なので、配色等は変更するかもですが、

柄や雰囲気は、ほぼ完成です。

 

まずこの柄の製作の時には、違う図案をイメージしていたのですが、

何気なしに作った丸から、この柄が始まりました。

 

こんな丸がお太鼓にぽんと一つあったら、面白いやろなぁ、

存在感ありつつ、 可愛らしさもあって・・・と思ったので、

周囲に柄を付けて、繰り返しの柄にして、 変化が付くように配色を付けて・・・

というのをしているうちに、ピースっぽくなりました。

 

それで、周囲の面取りして、『パズルのピース』に昇格!となった柄です。

 

今までとは、趣のことなったものですが、

様々な着物とのコーディネートを楽しんで結べる帯にしたいです。

 

この柄を裏地にした場合、裏を返すと『おっ、パズルのピース。』と

意外性と驚きを持ってもらえるので、とても素敵かなと思います。

 

柄の意味も、 バラバラなモノを一つに繋げる。

なかなか意味有り気で出番が多そうな面白さを持っていますね〜。

 

 


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一日から東京にいます。
もちろん、着物ですがこないだに、予告していた帯を結んでいます。

着物は、薄い生成りに極薄のグレーを混ぜた、御召しです。

みんな忙しそうなので、聞いてもいませんが、
この色目のあわせ方がとてもすきです。

元々、ブルーに生成りを足すことが、
帯作りの配色でも好きなパターンの一つです。

などなど考えたり、一日色んな人の話を聞いているうちに、
もうこんな時間です。


明日京都へ帰りますので、帰ったら、モノづくりです。
今日はお休みなさい~!