鼻緒について、意外に知られていないので。。
(自分の知識も深くするための出力でもあります)
鼻緒(仙福屋では、『花緒』なので、ここからは『花緒』で)
はちょっと可哀想な存在です。
草履を履かれれる際、履きやすさを左右するのは、
『台!』と思われているので、
注目が『台』に行く事がとても多いです。
確かに、固くて足に合っていない台は履きにくいですが、
大きく分けて、草履を構成する『花緒』も履き心地に、
とてもとても影響を与えていまし、
あまり知られていない細かい分類もあります。
履き心地の面での、うちの花緒の拘りは・・・
甲に当たる部分がビロード状になっていて、
とか、見えない芯部分を解してある等、
ありますが、それはまた今後で・・・
それで今日はその細かい分類を少し書きたいと思います。
『仕立て方』には『台』と同じく幾つかの種類が有ります。
(ツボ部分もありますが、これはまたいずれ。。)
大きく分けて、3種類。
1、『のぞき』
2、『額』
3、『高腹』
この中でうちの『仙福屋の草履』の花緒で多いのは、
1番目の『のぞき』です。
では、この『のぞき』何が特徴だというと、
写真を見て下さい。

上から見たとき、内側にある『裏のビロード』が見えるように、
仕立ててあります。
真っ直ぐに裁断して、芯の部分をわざわざずらして仕立てます。
帯地の色目に、ビロードの色をコーディネートしていますので、
これが『のぞく』ことで、白足袋等と合わせて、
ちょっとした拘りが出てきます(ツボも同じ)。
(帯の色と合わせると、色気が出ます。)
また、ずらす事で、
花緒に使った帯地部分を摩擦から護ることで、
花緒が長持ちするという、ちょっとした利点もあります。
以前、
草履職人さんと打ち合わせをした際に、上のような話を聞いて、
この仕立て方を『仙福屋の草履』に取り入れました。
職人さんは下のようなことを言っておられました。
『ホントは、そこまで色を考えなくてイイもんより
手間やから、こっち(のぞき)でやるのは、損な性格やな~。』
と。
その代わり、この『のぞき』仕立てもあって、『真綿台』とともに、
『仙福屋の草履』評判は最高に良いものを頂いています。
もう一つ『仙福屋』で採用しているものは、
『雨・雪草履』用として、『額』仕立ての花緒です。
水分を含んだ状態で、履くことを想定していますので、
その状態で擦れるのを防ぐために、両方の端を帯地から
離しています。
ですので、上から見るとこのように見えます。

『額仕立て』
花緒が細く見えることも利点ですが、
帯屋としては、当初は『折角の帯地をもう少し見せたいな』
というがありましたが、今では雨・雪草履ともに、
とても人気です。。
今のところ、採用はしていない3、『高腹』は、
表部分と裏部分をピッタリと合わせたものです。
(上から見ると、ビロード部分が見えない)
雨草履のように、何かキッカケがあれば製作する可能性は
あるかもしれませんが、今のところ
『耐久性と裏のビロードをわざと見せたい』、という思いで
まだ製作はしていません(写真も無くてすみません。)。
『高腹』の由来は?と聞くと、『昔からこの名前やしなぁ』
と、何とも職人さんらしい答えが返ってきました。。。
(また調べておくそうですので・・・)
花緒の中、一つの部分をとっても、昔からの拘りがあり、
様々な理由があります。
うちもそれを聞き考えながら、モノづくりしています。
帯も同じですが、
モノづくりは様々な話を色んな人から聞いているだけでも、
作り始めた頃から今まで、
毎日『なるほど~』と『へぇ~』の連続です。
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