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市島 桜魚

遥かむかし、かのマルコ・ポーロが著書の「東方見聞録」の中で日本を「黄金の国・ジパング」と称しましたが、その「黄金」とは「蒔絵」のことであったと聞いたことがあります。
華麗にして繊細、優美な蒔絵を施された漆芸品の数々は、その格調の高さと相俟って、
異国からの訪問者の目を釘付けにし、捕らえて離さなかったのではないでしょうか。
私自身、「日本」はもとより「漆・漆器」「〜に漆を塗る」ということまで
「ジャパン」と言われることに日本人と漆芸の神秘的なまでの深い関わり方を感じ、心ときめかされずにはいられません。
この度、能衣装なども手掛けられ、緻密な織と意匠で定評を博しておられます、
となみ織物さまが私の作品をモチーフに帯のブランドを作り上げられました。
物づくりとして、また和の衣装を愛するものとして、大変嬉しく思っております。
どうか末永くご愛着くださいますようお願い申し上げます。華やかに、格調高く。
「漆芸の国」金沢が生んだ蒔絵美の継承者、市島桜魚のしなやかな感性が絹上に煌く。
優美・繊細な加賀蒔絵の美。現代加賀の名工として知られる市島桜魚。
女性ならではの感性が煌く意匠をモチーフに展開。
西陣帯の傑作が、また新たなかたちとなって登場しました。

市島桜魚
略歴
1958年 金沢市に生まれる
1977年 大場松魚(人間国宝)に師事
1980年 金沢漆器組合展 石川県知事賞
1985年 日本工芸会正会員に認定される
1986年 第27回 石川の伝統工芸展 奨励賞
1990年 石川県立輪島漆芸技術研究所講師となる
      第37回 日本伝統工芸展 優秀賞(NHK会長賞)
1992年 第39回 日本伝統工芸展 優秀賞(朝日新聞社賞)
1994年 第50回 石川県現代美術展 最高賞(技術賞)および
      50周年記念美術文化特別賞
      第41回 日本伝統工芸展 鑑査委員(45回・48回)
1996年 第9回 MOA岡田茂吉賞
1997年 金沢市文化活動賞
2000年 金沢学院大学助教授となる